
今までは骨の量が少ないという理由でインプラント治療を受けることが出来なかった方も、GBRやサイナスリフトなど骨を増大することによって、インプラント治療を受けることが可能になりました。
しかし今回、ドリルなしのOAM(大口式)インプラント法により、 怖がりの患者様や 血圧の高い患者様、骨をドリルで削ることに抵抗がある患者様にも手術が可能になりました。
OAM(大口式)インプラント法とは
今まで、インプラントの手術をする場合は、ドリルで骨に穴を開け、そこにインプラントを埋め込むというものでした。
ところが、この度ついにドリルなしでインプラントを行うことができるようになりました(厳密には、ドリルを使う量が90%削減されました)。
そのインプラントはOAM(大口式)インプラント法と呼ばれ、OAM(大口式)インプラント法、大口式インプラント法は医学博士・大口弘先生が考案、開発した、骨をドリルで削らないインプラント法です。
大口先生は名古屋市立大学元・客員教授で岐阜、愛知でご開業の歯科医師です。山田歯科クリニックでは、大口先生の指導の下、このOAM(大口式)インプラント法を導入致しました。
OAM(大口式)インプラント法
骨がすごくやせてしまった方にインプラントを埋め込むのは通常であれば、骨を作るための手術が必要 になります。GBR法といって、骨を作る細胞を集めて骨の量を増やしたり、自分の骨をどこか他の場所(下顎の奥の方や、腰の骨など)から採取してそれをインプラント埋入部位に移植(骨移植)などが必要でした。
ところが、OAM(大口式)インプラント法では、オーギュメーターという器具を使って細い針穴をすこしずつ拡げてインプラントを埋める穴を作ります。細い針穴なら骨の幅が
1.5 mmしかない患者様でもつくることができます。人間の骨は弾性があるため、その穴を少しずつ拡げることができます。
そうすることにより、 わざわざ骨を増やす複雑な手術をする必要が無く、たった 1 回で終わらせることができます。しかも手術部位も小さいため術後の治りも早いです
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また、骨を少しずつ拡げることにより、骨密度も上がりますので、 骨そしょう症のような骨密度が低い方にも有利になりました。
さらには、怖がりの方は特に気にされるであろう、骨を削る時の不快な音や振動を与えることもなく、静かに手術できるため、 手術がより快適なものに改善されました。
このことにより、 患者様は、苦痛なくより安心して手術を受けていただけます 。
OAM(大口式)インプラント法の手術と通常のインプラント手術の比較
OAM(大口式)インプラント法
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通常のインプラント手術
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まず最初は直径0.3mmのケシの実ほどの小さなラウンドバーで骨の表面の固い部分に起始点を作ります。
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最初に直径約1.8mmのラウンドバーで骨を削ります。細い骨のケースでは頂点の骨が削り取られてしまいます。
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次に針灸で使うほどの細い道具で骨の柔らかい部分にもみ込み、糸状の小さな穴を作ります。
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次に直径2mmのドリルで海面骨(柔らかい骨)を削ります。
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大口式のオーギュメーターという装置を使って細い穴をゆっくり広げていきます。
すると、穴だけでなく骨自体の厚みも増加してきます。
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ドリルをどんどん太いものに変えて骨を削っていくので、細い骨のケースでは穴を作るどころか骨自体を失ってしまいます。通常このようなケースでは設備の整った病院で顎や骨を切り取って骨移植しなければなりません。
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単に骨を広げながらインプラントを入れるため、骨や体に与えるダメージは最小限で済ます事が出来ます。しかも、インプラント体は周りが固い骨で囲われ安定し長持ちします。
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無理矢理骨を削ってインプラント体を入れるため骨や体に対するダメージは大きく、しかも骨が割れる現象が起きやすく骨の中で不安定なインプラント体となります。すると当然のことながら早い時期に悪くなる可能性が高くなります。
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